『xLINK丸ビル』三菱地所株式会社 様
- デザインのポイント
- 『xLINK丸ビル』の空間づくりでは、「集中と癒し」を両立させるグリーンデザインを軸に、内装に寄り添った植栽との調和を図りました。ラウンジには、視線の先に緑が自然と入るように植栽を配置。人の目線が植物の流れに沿うよう設計されており、ふとした瞬間に緑が視界に入り、心身をリセットする「癒し」の時間を生み出します。天井から吊るすグリーンや高さに変化をつけた鉢植えを取り入れることで、空間に立体感とリズムを創出。壁や家具と一体化したグリーンが、機能性を保ちながらも温もりのある印象を加えています。また、全体的に「視線の抜け感を考えた配置」によって開放的な印象を与えると同時に、エリアごとの役割を柔らかく区切る役目も担っています。デザインとしての美観だけでなく、働く人の集中力と快適性を高める機能としての植栽が、空間の質を底上げしています。
- 植栽選びのポイント
- 上質なインテリアと調和しながらも、人に寄り添うグリーンデザインを実現するために、「本物の植物とフェイクグリーンのハイブリッド」で構成された植栽を選定しています。そうすることで、エリアごとに最適な植栽が、一定の緑量を保つことを可能にしました。光や温度などの環境条件に応じて植物の種類を使い分けることで、リアルグリーンがもたらす、瑞々しい植物の印象が生命力や清涼感を生み出し、働く人には癒しと活力を、空間にはリズムを与えています。高さや質感に変化をつけた植物を組み合わせ、床面・壁面・天井へと立体的に展開させることで、オフィス全体を豊かなグリーンで包み込みました。
