WORKS
施工事例

Client

『三井ショッピングパークららテラス川口』三井不動産株式会社 様

URL : https://mitsui-shopping-park.com/lalat-kawaguchi/

Introduction

「ららテラス川口」は、多くの人々に親しまれた旧そごう川口店のレガシーを継承しながら、新たな価値と魅力を備えた川口駅のランドマークとして、2025年5月に誕生しました。建物骨格や印象的なららテラス川口内装を活かし、価値のあるものを残すことで環境負荷を軽減しながら、素材やディテールに新たな要素を加えることで、“過去と未来が共存する空間”へと再構築されました。今回、施設全体に植栽を飾ることで、ぬくもりと潤いを加え、昔から親しんだ人にもこれから出会う人にも安心して利用できる空間づくりのお手伝いをしました。

Wish

「植木の町・安行」を連想させる空間づくり

デザインのポイント
「植木の町・安行」という文化を背景に持つ川口市。この地域性を尊重し、「ららテラス川口」の植栽デザインでは、地域に根付いた植物との関係を連想させることを意識しました。館内各所に設けられた植栽スペースには、内装に使用されている上質な大理石との調和を図るため、葉の色やフォルムに落ち着いたトーンを採用し、マテリアルの持つ重厚感を損なうことなく、空間にやわらかな印象を与えます。かつて地域に愛された旧そごう川口店の魅力を継承した空間において、「価値あるもの」が本来持つ存在感や美しさを損なわないように、植栽にも元からその場所にあったかのような存在感はありながら、主張しすぎないバランスを意識しました。鋳造の町として知られる川口市を連想させる金属調のフェンス植栽は、産業の歴史をインテリアとして表現したシンボリックな要素となりました。自然と産業、歴史と未来が交わる「ららテラス川口」の世界観を、植栽デザインの力で表現しています。
植栽選びのポイント
「ららテラス川口」では、施設全体の運用上の観点と、内装と調和する植栽演出を実現するために、すべてフェイクグリーンによる施工を採用しています。リアルさを追及して厳選したフェイクグリーンの質感や色味は、本物の植物ではできない表現を可能にします。また、日照や風通しなどの環境条件に左右されることなく、常に一定の緑量を保つことができる点も大きな特徴です。各階ごとに選ぶ植物の種類や色合いに変化を持たせることで、階層ごとに飽きのこない自然な変化を生み出すようデザインされた植栽は、施設を訪れる人に潤いと心地よさを感じさせる存在として機能しています。
キーワード・カテゴリ
フェイクグリーン
壁面緑化
グリーンコーディネーター
滝口 美憂
山口 真子