WORKS
施工事例

Client

フロンティアレジデンス ザ・タワー品川 様

Area : 東京都港区(品川・港南エリア)

Introduction

「フロンティアレジデンス ザ・タワー品川」は、品川駅徒歩10分に位置する、ハイグレードなタワーレジデンスです 。「ホテルライクな心地よさ」をコンセプトに、多彩な共用施設が完備され、住まう方の上質で安らぎのあるライフシーンをサポートしています 。今回、運河に面した「公開空地」のリニューアル工事を請け負いました。 ご入居者様の「屋外のサードプレイス」としてはもちろん、地域の方々も心地よく集い、憩える豊かなランドスケープデザインをお手伝いしました。

Wish

ホテルライクな水辺のサードプレイス

デザインのポイント
「樹齢300年超えのオリーブを囲む、語らいを育むサークルベンチ」
エリア全体のシンボルツリーとして、樹齢300年を超える圧倒的な風格を放つオリーブの古木を堂々と据えました。そのオリーブの足元を優しく包み込むように、柔らかな曲線を描くベージュカラーの造作サークルベンチをレイアウト。木陰の下でたたずみ、語らうなど、思い思いの心地よい時間を過ごせる温かなコミュニティスポットを創り出しました。

「運河へと誘うテラコッタ調タイルのコリドーと、連続する寛ぎの空間」
アプローチから運河へと歩みを進めるメイン動線には、温かみのある暖色系のテラコッタ調タイルを用いたコリドーを舗装。彩り豊かな植栽に包まれながらコリドーを進むと、視界が一気にひらけ、目の前に空と水のきらめきが広がります。その先には、パーゴラや、温もりある木の質感をダイレクトに感じる広々としたウッドデッキテラス、そして青々とした芝生がシームレスに連続。光と風の通り道を遮らない開放的なレイアウトにより、季節の移ろいを肌で感じられる空間を構成しました。

「琉球石灰岩(コーラルストーン)が醸し出す、上質な地中海リゾートの空気感」
植栽帯を区切る縁取りや低いベンチ風の石垣には、一つひとつ丁寧に手積みされた「琉球石灰岩」を採用しました。多孔質で優しく温もりあるホワイトの質感が、テラコッタ調タイルやウッドデッキと美しく調和し、地中海リゾートの落ち着きを演出します。ロックガーデンエリアには、彫刻的なカットを施した巨大な琉球石灰岩の景石を豪快に設置。周囲を白砂利で引き締め、都心にいながら自然の力強さと爽やかさを感じられる意匠としました。
植栽選びのポイント
「潮風と光に映える、シルバー&グレイッシュリーフの植栽プランニング」
運河沿い公開空地という日当たりが良く時に厳しい風が吹き抜ける屋外環境に対応し、強健でありながら洗練された佇まいを持つ植栽を厳選。シンボルツリーのオリーブをはじめ、シャープな葉が印象的なニューサイラン、柔らかな質感が美しいウエストリンギアなどのシルバーリーフ、乾燥に強い植物をバランスよく調和させました。光を受けて繊細にきらめく、スタイリッシュなグリーンのコントラストを生み出しています。

「自然の生命力を宿す細部」
琉球石灰岩の周辺には、銅葉が美しいトキワマンサク、様々な色彩を持つヒューケラ、柔らかな印象のアサギリソウといったカラーリーフプランツを配置。硬質な自然石に植物の柔らかな生命力が美しく寄り添うことで、時間が経つほどに風合いを増すバイオフィリックデザインを実現しました。

「ホテルライクな夜を演出するライティング設計」
彩り豊かな植栽の間には、モダンなデザインをした屋外庭園灯や、レトロで温かみのある雰囲気を放つ真鍮製のマリンランプを計算して配置。また、パーゴラのフレームにはストリングライトを吊り下げました。夕暮れから夜にかけて暖色のライティングが点灯すると、植物の繊細なシルエットや景石が陰影となって浮かび上がり、都心の美しい夜景と調和します。
Project Comment
『ランドスケープコーディネーター:藤田 美貴子』
本プロジェクトのプランニングでは、フロンティアレジデンス様が建物内に湛える「ホテルライクな心地よさ」という上質な世界観 を、公開空地という屋外スペースにいかに美しく、シームレスに表現できるかを大切に考えました。ご提示したテーマ「風と水にゆるやかにひらく風景」を具現化すべく、テラコッタ調の床面、コーラルストーンの白、オリーブやハーブのシルバーグリーンという地中海風の明るい色彩計画を軸にコーディネートしました。運河から吹き抜ける風やきらめく光を取り込みながら、居住者様にとっても地域の人々にとっても、日常の喧騒を忘れさせ深呼吸ができる場所となるよう願いを込めています。

『施工責任者:木佐一 真也』
本プロジェクトにおける最大の使命は、自然素材が持つポテンシャルを、実際の空間として具現化することでした。樹齢300年を超える大径木オリーブの安全かつ丁寧な移植作業、職人の手作業による琉球石灰岩の手積み石垣、そして迫力のある景石モニュメントの据え付け。これらを完璧にレイアウトしつつ、黒のスタイリッシュなパーゴラやデッキフレームといった「直線の人工構造物」と、自然素材の「有機的な曲線美」が美しく融合するよう調整を重ねました。細部まで妥協せず施工することで、時を経るごとに風格と美しさを増す、上質なランドスケープを実現できたと自負しております。
植栽リスト
オリーブ
サルスベリ
フェイジョア
クレマチス
ラベンダー
芝生
キーワード・カテゴリ
ガーデン・ランドスケープ施工
アウトドアグリーン
ガーデン施工
植栽管理&メンテナンス
グリーンコーディネーター
大久保 佑美
設計者
藤田 美貴子
設計監修
穐原 裕介
施工担当
木佐一 真也