美容室に観葉植物を飾るときに考えたいことは「どんな雰囲気の空間演出ができるか」ですよね。
お客様が来店されたときはもちろん、SNSやホットペッパーなどの集客媒体では、写真とテキストでお店の魅力を発信することになります。
他店よりも魅力的に見えるように観葉植物をうまく使う方法を紹介します。
観葉植物がブランディングに役立つ3つのケース
まずは、美容室で他店との差別化=ブランディングを行うためにどのような空間演出が効果的かを確認しましょう。
ケース1:お店の外から目立つ「シンボルツリー」
お店の出店エリアや店舗の外観や店内などの雰囲気はブランドの表現に影響し、ブランド力は他店との差別化につながる重要なポイントです。
店舗経営の場合、何はともあれ「集客力」を高めたいですよね。
特に美容院経営では「エリアマーケティング」を意識すると思います。
店舗から一定の距離までを商圏として、通りがかりの人に気づいてもらったり、遠くからも気づいてもらえることは価値が高いことだと思います。
遠くからでも気が付く店舗と、そうではない店舗には、人の目を引き付ける構造的な違いがあります。
その違いを演出するために、集客に成功している店舗の多くが植物を使った差別化を行っています。
では、なぜ植物を使うと差別化ができるのでしょうか?
以下の写真を見てください。
例えば、このようにお店が並んでいる時、どのお店が目立ちますか?
わずかな差かもしれませんが、お店の前に花や植物を設置するだけで、その建物が「人を受け入れている」という雰囲気が表現されます。
また、店舗や建物の外観に植物が採用されない理由は「コスト」がかかることも1つの理由です。
これは店舗経営者の皆様にとってもデメリットの1つですが、隣の店舗、地域の競合店舗が手を出しにくいからこそ、差別化=ブランディングに植物を使うことができます。
気づいてもらうこと、期待感を高めること、違いを伝えることができれば、店舗経営にとってもメリットがあるはずです。
ケース2:店内の雰囲気の差別化を行う「エントランスツリー」
次に考えたいのは、店内の雰囲気づくりです。
美容室にもいろんなタイプのお店やブランドがあると思います。
「カワイイ」
「クール」
「リーズナブル」
「フラッグシップ」
ブランドコンセプトの違いは、どんなお客様に来店してほしいかによって設定が異なりますが、いずれの場合にも植物はポジティブな印象を与えてくれます。
ケース1で紹介した「外からの差別化」ができたら、次にお客様はそのお店に来店してくれるかもしれません。
来店されたお客様は、扉を開きます。
そして、扉の先にある空間を目にします。
店舗の坪数などによってもできる演出は異なると思いますが、植物とライティングをお店のブランドコンセプトに合わせて配置するだけで、お客様に感じてほしい印象をより強化することができます。
「このお店はイイ感じ」と、初回のお客様に感じてもらえれば、ポジティブでリラックスした印象でカウンセリングを始められると思います。
また、初回のカウンセリングで関係構築ができれば、お客様がどうなりたいのか?どうして当店を選んでくれたのか?とニーズにフォーカスした関係づくりができますし、満足度の高いサービスを提供できて、再来店のきっかけにも繋がると思います。
ケース3:ブランド感でインスタ映え「インドアグリーン」
さて、店舗の外観と店内でコンセプトを伝える空間演出が整ってきたら、SNSやホットペッパーなどの集客媒体用に写真を撮っていきましょう。
店舗の写真に映る場所には、一鉢でもいいので植物が写っていると、その植物の種類と鉢の選び方で、お店の雰囲気がより具体的に伝わります。
美容室の多くは壁や天井が白い店舗が多いと思いますが、そのような環境ならどこに置いてもマッチしやすい
・エバーフレッシュ
・ゴムの木
・オリーブ
などがオススメです。
葉っぱが少しマットな印象で、白い鉢に合わせやすい植物が、白い壁や天井とのコーディネートで扱いやすいでしょう。
天井、壁、植物のコーディネートに統一感があれば、どの部分を切り取っても目に留まるバランスやブランドコンセプトが伝わる写真がとれるはずです。
今回ご紹介した植物
最後に、今回ご紹介した植物について、お手入れの方法や植物の特徴をまとめておきます。
・エバーフレッシュ
夜になると葉を閉じる不思議な品種。
睡眠運動といい、夜間に葉から水分が蒸発するのを防ぐためと言われています。
長細く繊細でスタイリッシュな見た目なので、インテリアに最適。
管理が簡単なので初心者にもオススメです。
朝と夜で違う表情を楽しめるのが最大の特徴ではないでしょうか。
花言葉は「歓喜」や「胸のときめき」で新築のお祝いなどにも贈られます。
恋愛運アップの風水効果を持ち、男女問わず注目を集めている観葉植物です。
室内なら玄関や窓際、オフィスならエントランスや会議室がオススメです。
・ゴムの木
クワ科フィカス属に分類される木は、ほぼほぼゴムの木と呼ばれます。
そのため、800種類ものゴムの木があるといわれています。
日当たりがよく温暖な気候で育つゴムの木は、オフィスで育てるなら窓のそばに置いておくといいでしょう。
さまざまな形があり、緑鮮やかなゴムの木は観賞用として人気があります。
選定もそこまで厳格ではなく、「伸びているな」と思った部分を切る程度で十分です。
生命力が強く、「永久の幸せ」という花言葉を持つゴムの木はオフィスにぴったりの観葉植物です。
・オリーブ
結婚したり新築を建てたときに置くことが多いオリーブは、シンボルツリーとして人気がある観葉植物です。
カフェやお店の外にシンボルツリーとして植えているところを見かけた方も多いのではないでしょうか?
銀色の葉が美しく、初夏に白や黄色の花を咲かせた後、丸くて可愛らしいグリーンの実をつけるのも特徴のひとつです。
根が張りづらく育てるのに時間がかかる植物なので、購入してから2〜3年は実や花を楽しむことはできません。
購入してから2〜3年は、幹と根を太く育てることが第一優先です。
どんどん伸びる枝を剪定し切り落とすことで、幹に栄養が集まり太く育ちます。
また実を楽しむなら、多品種を一緒に植えるなど知識が必要なため中級者向けの観葉植物です。
まとめ
記事を最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
少しでもみなさんのお役に立てる情報が発信できれば幸いです。
観葉植物に関してご相談等がございましたら、
ユニバーサル園芸社までお気軽にお問い合わせください。